本研究科に学ぶ学生の専門分野は、多岐にわたっています。またさまざまな国籍を持つ学生が、文化の壁を超えて教え合い影響を受け合いながら、豊かに学んでいます。大学院修了後、中学校・高等学校・日本語学校等でより高度な専門知識を持った教師として働くことを目的として、日夜勉学に励んでいる院生も少なくありません。
本研究科には他大学には見られない大きな特徴があります。それは文化の多様性を受け入れ「地域・文化学」というカテゴリーの中で、一つの枠にとらわれない広い視野でそれぞれの学問と向き合うことができるという点です。本研究科の母胎となった本学文化学部の初代学部長山口昌男は、文化学部開設当初「人も学問も固定化されずに『ノマド(遊牧民)』化すべき」であり、「そのような自由な空気の中でこそ新しいものが育つ」という信念のもと、文化学という知の枠組みの豊かな可能性を示しました。さまざまな刺激を含んだ「知のシャワー」を浴びて育つ2年間は、貴方の人生を他の誰も真似できない、かけがえのないものにしてくれるはず。そのような貴方だけの生き方を、ここで探してみませんか。
研究科の構成
専攻 | 文化学 |
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修業年限 | 2年 |
学位 | 修士(文化学) |
入学定員 | 10人 |
収容定員 | 20人 |
行政機関、教育界、産業界をはじめ様々な専門分野における地域社会のリーダーとなるには、学部4年の教育では完結せず、大学院修士課程2年を通した6年間一貫教育が必要であることが指摘されています。地域・文化学研究科は、大学の学部学生が、4年間の中で掴んだ関心事を継続的に、より深く探求できるように、カリキュラムを編成しました。さらに、高度な専門性を身につけ、博士課程進学、将来の研究者、学校教育職員、学芸員、文化行政・サービス関連の企画担当職などの専門職業人への道が拓かれるよう配慮しました。
本研究科では外国人留学生を積極的に受け入れます。そして、研究科みずからの国際化を推進していきます。1997年の開設から2023年度まで48人の外国人留学生が修了しています。
本研究科では徹底した小人数教育を実施。講義や演習では、研究計画書を念頭に置きつつ、教員との双方向型形式での意見交換や議論を通して、一人ひとりの疑問点や不明点についてその場での解決を図っています。
大学院修士課程の研究水準を維持するために、一般院生はもちろん、社会人・外国人留学生に対してもきめ細かな研究指導を行います。修士論文作成の前段階としては、各教員が個々の院生に対して直接相談にのり、研究の進め方やテーマの選択についての助言を行うとともに、途中で報告会や発表会を開催します。
2年次の最後に、完成された論文を提出期限までに提出し、その後、主査1人、副査2人からなる論文審査委員会が、論文提出者に対する面接試問を含む論文審査を行います。
このほか、院生同士の交流を深める機会を積極的に設けています。
本研究科は、地域・文化学への深い理解と行動力を身につけ、行政機関や教育界、産業界をはじめ、幅広く社会で活躍できる専門性を身につけた職業人の育成をめざし、以下のような大学卒業生、社会人、外国人留学生等を積極的に受け入れています。
学位授与方針を踏まえ、地域・文化学の各分野について各々の関心事を継続的かつ横断的により深く探求するため、以下の点に配慮して教育課程を編成する。なお、単位認定にあたっては成績評価基準に基づき厳格な評価を行う。
地域・文化学への深い理解と行動力を有し、行政機関や教育界をはじめ幅広く社会で活躍できる専門性を身につけ、次の条件を全て満たした者に学位を授与する。
地域・文化学研究にふさわしいテーマを選び、修士論文の目的にかなった手法を用い、論理的にまとめる能力を持つこと。
研究課題や方法について明確な意識を持ち、修士論文として十分な研究成果を挙げているかどうかを評価する。
修士論文の審査は次の基準に基づき行うこととする。
合 ・ 否
2016年度までの研究科